【書評】MBさん著『ロードマップ』〜ゴール設定で人生が変わると気づいた僕の体験談〜

あなたは、人生のゴールを決めていますか?
僕は2年前まで、そんなこと一度も考えたことがありませんでした。
目標はなんとなく立てていたように思います。
営業職をやっていた頃は、「今年は1億円の案件を受注する!」
プライベートでは、「今年こそ彼女をつくる!」
そんな目標は叶うこともなく、いつの間にか忘れてしまうことがほとんどでした。
ではなぜ、目標を達成することができなかったんでしょうか?
今ならわかります。
ゴールに基づかない目標だったからだと!
今回ご紹介するのは、MBさんの著書『ロードマップ』。
本書では、人生のゴール設定を作るために考えるべきことを教えてくれています。
改めて、自分の人生のゴールを見直し、ロードマップを作っていくきっかけとなった僕の思いをお話させてください。

一緒に人生のロードマップをつくりましょう!
1.ゴールなき目標はむなしい
目標と聞いて、1番に思い出すのは高校受験でした。
当時の僕は、
「親が安心するから」
「世間的にいいと言われているから」
という理由だけで志望校を決めました。
親に「ここなら大丈夫でしょ」と言われ、何も考えずにうなずく。
合格通知が届いた日も、心の中は空っぽで「まあそうだよな」としか思えなかった。
結局、理想の高校生活は送れませんでした。
この経験からもわかるように、闇雲に目標を立てても結局むなしいだけです。
ロードマップを描くにあたって、まず自分の人生で「どう生きたいのか」というゴール設定の大切さを、MBさんも強調されています。

目標の高校に受かったのに嬉しくない…
その感覚、ゴールを見失っていた証拠ですね。
2.『ロードマップ』が教えてくれたこと
本書は、持たざる者がどう戦うべきかを丁寧に解説しています。
ここでいう「ロードマップ」とは、「何を目的に、どう頑張るか」を示す人生の指針。
持たざる者は「奴隷」という言葉で表現されています。
一方、持っている者は「王様」です。
例えば、資本力も知名度も影響力も桁違いのイーロン・マスク。
彼がふざけた事業を始めても投資が集まり、事業は成功するでしょう。
なぜならイーロン・マスクは王様だから。
僕のように何も持っていない奴隷が同じ戦い方をしても、誰も見向きもしませんね。


王様もかつての奴隷だった人も多いですね。
3.持たざる者だからできる戦い方
本書で印象に残ったエピソードがあります。
ある個人販売者が、古着のネット販売をしていました。
「彼はコメントがつくたび、フォローされるたびにいちいちダイレクトメールで返信していました」と紹介されています。
自分がコメントしたことに対して、本人から直接丁寧にコメントされると嬉しいもの。
これを彼は徹底したといいます。
「自分の声に返事をもらえた」──それだけで心が動く。
王様であるイーロン・マスクには絶対できないですね。
自動でコメント返信する仕組みや、AIのイーロン・マスクが返事をすることはあるかもしれませんが、人の心までは動かせません。
そして、MBさん自身もショップスタッフ時代、商品に手書きのお礼メッセージを添えて発送していたそうです。

届いた商品に直筆で「この度はありがとうございます!」と書かれたカードが入っている。
たった一枚のカードが、心をぐっと温める。
僕もこれは真似したいと思いました。
フォロワーが少ない今だからこそ、一人ひとりに丁寧に返せる。
僕は返信を考えるのに時間がかかるので、正直コメント返しは苦手です。
でもやりたい!
だってそれが相手の心へ感動を届けるプレゼントになると思うから。

フォロワーさんが少ない今がチャンス!
4.ニッチで1位を狙う
MBさんは、コアターゲットを設定することが大事とおっしゃいます。
顧客を定義していないために「誰」を相手にしているかわからない人が多い、と。
誰にどんなものを届けたいのか。
「誰に届けるのか」を定義しなければ、誰の心にも響かない。
これは僕が普段から意識しつつも、まだできていないことです。
僕の20代の青春を彩ってくれた憧れのSUPER BEAVERというバンドがいます。
SUPER BEAVERのボーカル渋谷龍太さんの言葉。
「あなたたちじゃなく、"あなた"に歌ってる」
ライブで何度も聴いたこの言葉が、僕の中に響いています。
僕もそうありたい。
目の前で僕の言葉を聴いてくれる大好きな“あなた”に、心からの言葉を届けたいと思っています。
もっと尖ってもいいし、批判されるくらいでちょうどいい。
たった1人に強烈な自分の熱量高いメッセージを届ける。
これは僕の情報発信で大事にしたいことのひとつです。
以下のYouTube動画で、心に響く渋谷さんの言葉を是非聴いてほしいです。
5.できそうにないことへ挑む
ビジネスとは、「できそうにないことをどうにかできるようにすること」と本書では語られています。
「できそうなこと」は多くの人が普通に頑張って実現できる。
だからこそ価値があるのは「できそうにないこと」への挑戦。
できそうにないからこそ、どうやったらできるかを考える必要性が出てくるし、目標を達成するための戦略が大切になっていきます。
果たして自分は、できそうにないことを目指せていたのか。
無理そうなことにチャレンジしてきたのか。
実現できそうな範囲でゴール設定をしていたのではないか。
2023年、僕が漠然と掲げたゴールは「毎日ゴキゲンに生きたい」という言葉でした。
会議で明るく発言したり、出社時に元気に挨拶したり。
そんなふうにゴキゲンでいられたらと思っていました。
でもそれは、今ゴキゲンじゃない自分が口にした“逃げの言葉”にすぎなかったんですね。
そもそもゴキゲンに生きたい人は、今ゴキゲンではない人なんですね。
ゴキゲンに生きて、その先はどうなりたいのかを全く考えていませんでした。
2025年の今、僕のゴールのひとつは、「ピアノ弾き語りを通して、大好きな人に感動をプレゼントする」こと。
ピアノの前に座ると、心の中で「いや、これ無理じゃね?」という声が響く。
でも同時に、震える指先は未来を掴もうと必死に動く。
そんな時にここから一歩踏み込んで、勇気を出して行動できるか。
これが大切なんだと思います!

怖いけど、無理そうな挑戦こそが自分を成長させてくれるんですよね。
6.うまくいったことを分析する
営業職時代、あるセミナーで偉い講師の人が壇上から強い口調で言いました。
「失注分析はするな。受注分析をしろ。」
「自分の勝ちパターンを知れ!」
蛍光灯の光が反射するホワイトボード、その前で鋭い視線を放つ講師。
その一言に、会場の空気がピリッと張り詰めました。
会場の受講者の多くも、僕と同じように失注分析を思考停止でやっていたのだと思います。
うまくいかなかった理由はみんな考えますよね。
僕もなんでダメだったんだろうと考えていました。
👉 人は失敗の理由ばかり考えがち
でもこの有限な人生。
苦手なことやってたらあっという間に命が尽きてしまう。
だから、勝ちパターンを知って、それを継続していけばいいじゃんと思うわけです。
本書でも、同じことが語られていました。

ブログやnoteでも、反応がよかった記事を分析して、AIに傾向を学ばせ、次の記事作成に生かすつもりです。
7.サンクコストに縛られない
僕のバイブル本のひとつ、アドラー心理学の名著「嫌われる勇気」。
この本で最も有名な言葉があります。
これからどうするか
本書でも同じことが書かれています。
「大事なのは、どちらが幸せかといった基準だけであり、過去のコストを持ち出すことは、主観的で非論理的なのです。」と。
過去に投資した時間やお金、労力であるサンクコスト。
僕もサンクコストに何度も縛られてきました。
特に恋愛面。
マッチングアプリや結婚相談所でかかった安くない費用。
銀行口座から引き落とされるたびに、『ここまで払ったんだから』と気持ちがズルズルと引きずられてしまう。
損切りできずに、固執してしまうのです。
では、どうやったらサンクコストに引きずられることなく、正しい判断ができるようになるでしょうか?
自分を客観的にみるしかないと思っています。
客観的にみるには、自分の考えや感情をとにかく言葉にして外に出し続ける。
そうすると今その瞬間にはできなくても、いずれ客観的に見れるようになるんです。


何度でも自分に問いたい。
これからどうするかだけなんだと。
8.まとめ
人生のロードマップ=ゴール設定こそが出発点。
間違ってもいいから、まず決める。
決めることで、本当に自分が生きたい人生の第一歩を踏み出せるのではないでしょうか。
そこから現在地を知り、戦略を立てればいい。
僕の今のゴールのひとつである「ピアノ弾き語りで大好きな人に感動をプレゼントする」。
このゴールに向かうロードマップはまだ完成していませんが、人に頼りながら、まわりの力も受け取って少しずつ作っていきます。
あなたは、どんな人生のゴールを設定しますか?
どんなロードマップを描きますか?
ぜひ一度、言葉にしてみてください。
小さな一歩が、未来の大きな地図になります。
MBさんの熱い思いが詰まった本『ロードマップ』、ぜひ手に取ってみてくださいね。
インタビュー動画もとても心に響きます!
