【エッセイ】コーヒー屋さんでの小さな幸せ
あるコーヒーにこだわっているカフェに行ったときのお話。
家の近所にあるカフェで行きつけのお店だ。
そこのお店は、開放的な空間が広がっている。
天井が高く、テーブルとテーブルの間隔も広くスペースを取っていて、店内にはクラシックなピアノのBGMが流れている。
ここに座っているだけで落ち着く、そんな空間である。
そんな空間で読書をしたり、日記を書いたりするのが好きだ。
特に開店直後の時間帯は、お客さんもほとんどおらず、静かに自己研鑽の時間を過ごすことに幸せを感じる。
そこで、私は感動的な体験をした。
いつものようにアイスコーヒーを注文し、コーヒーを注いでくれるのを待つ。
このお店は、店員さんが自分の席までドリンクを持ってきてくれるのではなく、カウンターで受け取る方式だ。
スターバックスコーヒーと同じスタイルである。
料金を支払い、コーヒーを受け取る。
そこでこの上ない感動を覚えた。
コーヒーを渡してくれた女性の店員さんが、心からの笑顔で、そして両手でコーヒーを包むように手渡してくれたのだ。
アイスコーヒーをどうぞ!
ごゆっくりお過ごしくださいね!
いろんなカフェを利用する私だが、こんなに笑顔でドリンクを手渡してくれる店員さんはほとんどいない。
しかも、本当に大切なものを扱うように、両手で丁寧にコーヒーを手渡してくれたのだ。
プロポーズをするとき、婚約指輪を彼女に手渡すときと同じ感じだろうか。
その日はとても気分よく過ごせたのをよく覚えている。
ここまで感動することはないので、次この店員さんに会ったときは、
いつも丁寧な対応ありがとうございます!
と笑顔で伝えようと思っていた。
しかし、この日以来、私がお店を訪れたとき、感動をくれた店員さんがいることはなかった。
感動した日から1年と少しが経過した。
「あー、もう会えることはないんだな」とようやく悟る。
この経験から学んだことは2つ。
1つは、感謝の言葉はすぐに伝えないと、一生伝えられないかもしれない、ということ。
そしてもう1つは、スタッフさんの姿勢と笑顔が一流の証であるということ。
私も大好きなスターバックスコーヒーのホスピタリティも素晴らしくて、笑顔で接客してくれる。
一流と言われるお店は、スタッフさんが笑顔で対応してくれると感じる。
近所のカフェでも一流を感じられる環境にいる私は、幸せだ。
いつかこの時の店員さんに会える日を夢見て、また今日もカフェでコーヒーを注文する。
【追記】エッセイは心を豊かにする
SUPER BEAVER 澁谷龍太さんのエッセイ「吹けば飛ぶよな男だが」を読んで、
自分もエッセイを書いてみたいって思いました。
別にこれといって伝えたいメッセージがあるわけではないけれど、なんとなく、「あーこういうこと感じている人もいるんだなー」くらいに感じてもらえると嬉しいです。
心が豊かになる言葉を探していきます!