【書評】生き方が変わる「営業の魔法」
今回は、私の生き方が変わった本「営業の魔法」を紹介します。
ビジネス書の営業分野にカテゴリーされる本ではありますが、
営業に携わる人はもちろん、全社会人が読むべき本だと本気で感じました。
著者である中村信仁さんから、「営業って最高だろ!」という熱い思いが伝わってきます。
営業含め、あらゆるコミュニケーションで必要なノウハウに加え、
生きていく上で大切にしたい考え方が詰まった書籍です!
私自身、何度も読み返して、元気になれる、メンターにもなると感じます。
この本を読んで心に残ったことを、自分の経験に照らし合わせてお話します。
本のあらすじ
新入社員として全く結果がでないダメダメ営業マンの小笠原君が、
とある喫茶店でスーパー営業マンの紙谷さんと出会い、
紙谷さんから12個の ”営業の魔法” を学んでいく、というストーリーです。
入社以来、一件も契約がとれず、お客様から否定され続けるうちに自信がなくなり、
みじめになり、生きる価値もない人間のように思っていた小笠原くん。
小笠原くんは何週間も、虚無的な時間を伏魔殿のような喫茶店で過ごしていました。
そんな人生どん底の時に、小笠原くんは紙谷さんと出会います。
紙谷さんは、"営業の魔法"を教えることを通して、
小笠原くんに自信を取り戻させていきます。
紙谷さんとのレクチャーを通して、圧倒的な成果をあげるようになった小笠原くん。
最後には大きな夢を持つことができ、営業のすばらしさを教えてくれる! そんな物語です。
待つ方は待たせる方の三倍時間(魔法のはじまり)
序章では「魔法のはじまり」として、相手をいかに集中させるかということが書かれています。
同じ3分間でも、早く感じたり、長く感じたりすることがありますよね。
ここで印象に残っている言葉があります。
”待つ方は待たせる方の三倍時間”
待つということは、三倍の長さに感じるということです。あーたしかにと思いました。
私自身、時間を守るのは苦手で、人との待ち合わせ時間に遅れそうになることが多々あります。
子供の頃から時間を守ることが苦手でした…
その時は、遅れるかもしれないとわかった時点で、すぐ連絡するようにしていますが、
遅れないに越したことはないですよね。
私自身、時と場合で時間の長さに違いを感じます。
・電車やバスを待っているとき
・映画館で、早く映画本編を見たいのにずっと予告が流れているとき
・朝起きて外出するまでの準備をしているとき
・大好きな人と会話をしているとき
・大好きなアーティストのライブ鑑賞しているとき
私は、この”待つ方は待たせる方の三倍時間”を知ったことにより、
以前より早めの行動ができるようになりました。
5分の遅れであっても、相手には15分も待たせることになるからです。
人生とは、いかに早くあっという間に感じることを増やしていけるかだと思ってます。
人を待たせない生き方をしていきたいですね!
自分の人間力を高め続ける(魔法その2)
あたりまえのことをあたりまえにやる
大事だけどとても難しいことです。
本書では以下のことが書かれています。
・自分の人間力を高めなければ、
いつも足元しか見られないちっぽけな視野で終わってしまう
・人間力とは、人としてのマナーをしっかり持っているかどうかということ
・営業は人間力である
私は、いつもゴキゲンでいる、人間力の高い人でありたいと思い続けています。
人間力について、あまり意識していなかった20代前半までは、
高い人間力とは程遠い生き方をしていました。
・人に嫌味を言ってしまう
・ひとこと、相手が嫌だと感じることを言ってしまう
・人から指摘をされたり注意をされたとき、
相手の過失を咎めるようなひとことをつい言ってしまう
今では、こうした言動をしそうになったときに、
「いかんいかん」、「私は人間力の高い人間だよな」と自分に言い聞かせています。
少しずつでいいから、人間力を高め続けていく人生を歩んでいきたい! そう思っています。
二者択一話法を使いこなす(魔法その6)
本書では、お客様のアポを取ることを例に、二者択一話法が紹介されています。
二者択一話法とは、二つの選択肢を用意して質問する方法です。
漠然と質問されるよりも答えやすいのです。
私は女性を初回デートに誘うときは、必ずこの二者択一話法を使います。
こんな感じです。
イタリアンか和食だったら、どっちが食べたい?
今週と来週の土曜日だったら、どっちが時間にゆとりありそう?
なんとなくやっていましたが、
相手が答えやすいっていうのは、確かにあるなと思いました。
相手の好みを考えたうえで、良い選択肢(引例)を出せたらより良いですね。
加えて、「二者択一話法で質問すると同時に、自分の推しを伝えた方がいい」、
という意見もありますので、状況に応じて使い分けていきたいものです。
人はストーリーが大好き(魔法その9)
ここでは、”類推話法(ストーリー話法)” が語られています。
ひとつひとつのたとえ話をしながら、伝えたいことをお話する話法です。
確かに、面白い人はたとえ話や比喩表現がうまいですよね!
でも、たとえ話ってめっちゃ難しい・・・
私は一番これができていないなって感じました。
最近、とある資格試験の問題で、
どっちの解釈にもとれる問題が出たことを人に話す機会があり、
以下のたとえ話を使おうと思いました。
問い.原動機付自転車は、50km/hを超えて運転してはいけない。
答え.× 正しくは「30km/hを超えて運転してはいけない」である。
言いたいこと.どちらの意味にも解釈できるよな、この問題。
「原動機付自転車の法定速度は時速50kmである。」という問いであれば、
「×」と答えることができます。
しかし、日本の道路交通法上では、原動機付自転車は、50km/を超えて運転することは
禁止されていますので、問いの例では「○」と答えても正解なはずです。
このように、ん?と思ってしまう問題を例に出そうと思ったのですが、
たとえ話としてうまく人に話すことができませんでした。
わかっていても、「うーんと、うーんと」と自分の口からスムーズにたとえ話が出でこないのです。
たとえ話の難しさを肌で感じた出来事でした。
たとえ話の練習をたくさんしよう!
この本全体も物語形式で語られていて、伝える天才だなと感じました!
誰を幸せにしたいのか
本書では、”誰を幸せにしたいのか” というのが人生のゴールだと書かれています。
それを追い求め続けろと。
私は、”大好きな人を幸せにする" を自分の人生理念に掲げています。
ときどき自分の行動を振り返って、
人を幸せできているかな、喜ばせているかな、と考えるようになりました。
まずは大好きな身近な人から、他者貢献をしていきます!
最後にメッセージ
私は、仕事的にも恋愛できにもうまくいかないとき、
テクニック的なノウハウの取得に力を注いでいました。
・モテる恋愛テクニック
・仕事で成果を出すテクニック
・人を思いどおりに操る会話術のテクニック
結果として、技術を学んだはずなのに、思うような結果が出ませんでした。
しかし、それは当然でした。
技術よりももっと大切な、心を磨いていなかったのですから。
「営業の魔法」の続編である「営業の神様」で、紙谷さんはこう言っています。
心が技術を超えない限り、技術は生かされない
名著「7つの習慣 人格主義の回復」でも、
自分の内面から磨いていかないと、小手先のテクニックを覚えても意味がない、
と語られています。
少し早めに行動して相手を待たせないとか、
相手が喜ぶちょっとした一言を言うとか、
そういう小さなことから自分の内面を磨き続けていく人生にしたいと決意しました。
「営業の魔法」是非読んでみてください!