読書

羽生九段から学ぶ「決断力」

kenjitakana-books

私は将棋を趣味として嗜んでいます。

最近では、藤井聡太さんが前人未到の八冠制覇を達成され、大きな話題になっていますよね。

本当にすごいという言葉しか出てきませんが、そんな将棋界を見ることができて楽しい限りです!


将棋という世界


そう将棋といえば、やはり羽生善治九段ですよね!

ということで今回は、現日本将棋連盟会長である羽生善治九段が書かれた「決断力」を読んで感じたことをお伝えします。

※段位や肩書は2023年11月時点の情報です。

※本書は戦術書ではなく、羽生九段の考え方がまとめられている本ですので、将棋に詳しくない方でも安心して読むことができます。


けんじたかなの将棋歴

まずは、私の将棋歴から紹介させてください。


まず将棋に初めて出会ったのは小学生の時。

小学校3年生くらいのときに、学校のクラスで一瞬だけ将棋が流行ったことがありました。

当時、男子の間では遊戯王の全盛期。

しかし、学校に遊戯王カードを持っていくことは禁止されていたため、デュエルはできませんでした。

その代わりに学校でやることが認められていたのが、そう将棋です。

当時は、駒の動かし方がだいたいわかるかな?というレベルで、あまりルールも戦型もわからず、ただ闇雲に指していました。

それでも友達と対局するのは楽しかったですねー!



時は流れて、世間では将棋AIが台頭し、プロ棋士とコンピュータが対局する、という大いに盛り上がる時代に突入します。

この時代を象徴するが、将棋電王戦ですね。

米長邦雄永世棋聖 vs. ボンクラーズ プロ棋士対コンピューター 将棋電王戦


2012年に行われた人間対コンピュータの伝説の対局です。

けんじたかな
けんじたかな

当時ニコニコ生放送で電王戦をずっと見ていました!

結果はコンピュータの勝利となり、「ついにコンピュータは人間を超えたか!?」と、これから更に電王戦そして将棋界が盛り上がっていきます。

米長先生が開催を ”決断” した電王戦

米長永世棋聖はおっしゃっていました。

これから10年経ち、20年経った時にですね

振り返ってみてね

意味があったというか 意義があったというか 

「大変な事をやったんだな」という事になる

そんな先のことを見据えていたのか、と。

どうなるかわからない、この早すぎる時代の変化の中で、

これからの時代を生きる人たちに向けて、メッセージを残してくれました。


あれから12年が経ちます。

これからの時代はどうなっていくのでしょうか。

けんじたかな
けんじたかな

歴史はつながっていくんですねー!


話は戻って、この電王戦がきっかけとなり、私は将棋をやるようになります。

電王戦が盛り上がっていた2012年頃、改めて将棋のルールを覚えることからのスタートです。

一時期はオンライン対局ができる、将棋ウォーズをやりまくっていました。

移動中などスキマ時間に対局をしていて、時間切れ負けや接続切れ負けをしていたのが懐かしいです!

将棋ウォーズ マイページより

全盛期の棋力でいうと、アマチュア2級くらいでしたね。                 ※街の将棋センターで開催される月例会で、2級をいただいております!

最近は全く対局をしていませんが、おじいちゃんになっても将棋を嗜んでいるのも素敵だなって思います。

自分の将棋語りが長くなってしまったので、そろそろ本題に戻ります。

直感の7割は正しい

本書で最も有名な言葉なのではないでしょうか。

羽生九段はこうおっしゃっています。

人間の持っている優れた資質の一つは、直感力だと思っている

我々、棋士ではない一般人が普段の行動で活かせる、直感力とはどんなときに発揮できるでしょうか。

私のこれまでを振り返り、自分の直感を信じて行動してきたな、と感じることがいくつもあります。

直感で行動してきたこと

■新しく出会った人

 なんとなく自分に合うなーとか、合わないなーとか、わかりますよね。

■書店で手に取る本

 タイトルやカバーを見て、あっこれ読みたいって一瞬で感じます。

■レストランで注文するもの

 なんとなく、これが食べたいと思ったものを注文します。

なにかを選択するときに、直感で決めるように普段から意識しているのかもしれないです。

ただ、気持ちが沈んでいるときは、悩んでも意味がないのに、ただただ悩み続けてなかなか決めれないことも多かったです。

自分がネガティブなときは、直感力も働かない気がします。

けんじたかな
けんじたかな

いつもいい気分で、自分の直感を信じて、行動していきたいですね!


私の全ての選択において、直感の7割が正しいかどうかはわかりませんが、自分の直感は大切にしていきたいなと思います。

感情のコントロール

羽生九段は、色紙に「玲瓏」とよく書かれるそうです。

本書ではこう書かれています。

私は、プロになる前から、どんなに形勢が不利になっても感情を表情に表さないように訓練してきたつもりだ

私は感情のコントールが苦手です。

物事がうまくいかないと、どうしても負のオーラを出してしまいます。


いつもゴキゲンで生きる


私が大切にしている生き様です。

マイナスの感情を出してしまいそうになったときは、

「羽生九段だったら、ここではどういう表情で、どんな言葉を発するだろう?」と考えることで、冷静さを取り戻したいと思います。

感情的になったら負け、とよく言われます。

けんじたかな
けんじたかな

いつでもどんなときでもゴキゲンで生きる

何度でも自分に言い続けたいですね!

ミスをどう捉えるか

トッププロでもミスをします。

羽生九段も、将棋ではミスは日常茶飯事でよく起こる、とおっしゃいます。

将棋では、勝ったケースの殆ほとんどは相手のミスによる勝ちである



最近では、藤井聡太さんが八冠制覇をかけて挑んだ第71期王座戦、

決着局となる第4局では、終盤のミスから大逆転が起こったことが話題になりました。

人間は、どんなに訓練を積んでもミスを避けることはできません

トップ棋士でもミスをすることを踏まえて、我々会社員として仕事をする上でのミスについて考えてみましょう。

私自身小さいことから大きいことまで、自身の仕事でたくさんミスをしてきました。

しかし、仕事ではミスを起こさないようにしなければいけません。

ミスを防ぐために大切なことは次の2つだと考えます。

ミスへの対処法

1.ミスが起き得ないような仕組みをつくる

 複数人、複数回チェックするなどチェック体制を強化する。

2.ミスが起きた場合の影響をストーリーで語る

 絶対にミスが許されない時など、仕組みで完全にカバーしきれない場合は、そのミスが原因で起こった最悪のシナリオを言葉にする。


ミスが起きない仕組みを作ることはもちろん大切です。

その上で、ミスが起きた時に起こる最悪のシナリオを言葉にして、状況を感情的に訴えかけることができれば、その仕組みを形骸化させることが防げると考えます。

例えば、なにか設定作業をするときに、ひとつ設定漏れをしてしまったら一つ前の手順に戻ってやり直しするだけ、とかであればあまり感情が動かないでしょう。

一方、この設定をもらしてしまうと、日本中のシステムが全停止して何十億円という損失が発生する、なんてなれば恐ろしく感じて何度もチェックしますよね。

大きなトラブルは避けたいものです。

ただ、絶対にミスが許されないこと(命に関わることなど)は除いて、ヒューマンエラーで起きてしまったミスはもう仕方がない。

だからこそ

これからどうするか 


これに行き着くと思うんです。

「やばい!」「どうしよう!」

先日、約束をすっぽかしてしまったことがありました。

予定表に入れていたはずなのに、気づかなかったんですね。

そのときは先輩が助けてくれて、代わりに対応してくださいました。

まず最初にやったことは、全力の謝罪です。

その後、コンビニでクオカードを購入し、「ごめんなさい。ありがとうございます。」とクオカードを渡そうとしました。なんとか埋め合わせをしたかったのです。

しかし、先輩からは「受け取れない」「気にするな」と言っていただき、申し訳無さも強くなりましたが、少し心が楽になったことも覚えています。


ミスをしてしまった。相手に迷惑をかけてしまった時は、むしろ得したと思わせるくらい穴埋めをすること。

これも私自身、大切にしたい考えです。

けんじたかな
けんじたかな

ミスをしてしまったその後が大事です!

現状を打破するには

とても大切なメッセージです。

何回か続けていけば、そのうちうまくいく

成功する可能性があるかぎりは新しいことに挑戦していきたい


とても勇気づけられる言葉です。


常に新しいことに挑戦していかないと、淘汰されていく。

ちょっとでもいい。昨日とは違う自分になる。

変えていかないといけない。

天才と言われる羽生九段。

何もかもが天から与えられたように思ってしまいたくなるけれど、それでも挑戦し続ける羽生九段に力をもらいます!

”決断する”ということ

本書のタイトル「決断力」ということが言われているように

私自身、決断することを大事に生きています。

将棋とは自分との孤独な戦いである。

追い込まれた状況からいかに抜け出すか。

(中略)

追い込まれた場所にこそ、大きな飛躍があるのだ。

この文章を読んだとき、「まさに今の自分だ」と感じました。

人生は決断の連続です。決断することで、一歩一歩前に進んでいけます。

孤独で辛い状況だけど、一手一手決断をして指し手を決めていく。まさに将棋は人生と同じだなと感じました。


この決断が自分を大きく成長させる!

まだできないことも多いけれども、何度でも挑戦する!

羽生九段からいただいたエネルギーを胸に、「よし、頑張ろう」ってそう思えます。

けんじたかな
けんじたかな

今この瞬間から、決断する人生を歩いていきます!


決断する勇気を与えてくれる、そんな1冊です!



将棋好き
将棋好き

決断できる男性はカッコいいです!!

【余談】超新星大爆発!


本記事とは全く関係ないですが、

なんと、SUPER BEAVERの楽曲が使われている

森永製菓さんのテレビCMに羽生九段が出演されています!


衝撃でした。

【羽生善治/SUPER BEAVER】

この文字列もすごいですよね!!

SUPER BEAVERのかっこ良すぎる楽曲と、羽生先生の華麗な指し手が融合して

まさに超新星大爆発!

外部リンク

in 公式チャンネル

身の程なんて まだ知らない まだ知らない

決心 SUPER BEAVER


「よし、頑張ろう!」「笑顔でいよう!」って元気をもらえます!

最高の気分で、決断する勇気を”あなた”へ

ABOUT ME
けんじたかな
けんじたかな
アラサー会社員
仕事、恋愛、やりたいこと探しに奮闘する地方在住アラサーサラリーマンです。
東京から地方への急な転勤で人生の挫折を味わい、自分の人生を見つめ直したことで、たくさんの気づきがありました。
前向きに生きる勇気をお伝えしていきます!
記事URLをコピーしました